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靖国神社で記念写真を撮った中国の有名スター 芸能生命の危機に

日本軍国主義の象徴である靖国神社を訪問して写真を撮った中国芸能界のスターがすべての広告契約を打ち切られ、芸能界からも追いやられる境遇に置かれた。

15日、中国の現地メディアによると、12日から武侠ファンタジードラマ『山河令』でスターダムにのし上がった俳優・張哲瀚(30)が靖国神社の前で「ピースサイン」をして撮った写真がインターネットに出回り、中国のネットユーザーの怒りを引き起こした。靖国神社には、極東国際軍事裁判(東京裁判)を経て、絞首刑を受けた東條英機(1884~1948)など太平洋戦争のA級戦犯14人が合祀されており、日本の軍国主義の象徴のように考えられる場所だ。

また、張哲瀚が2019年、日本の乃木神社で行われた結婚式に出席した事実も波紋を呼んだ。乃木神社には、中国の支配権をめぐりロシアと行った露日戦争(日露戦争)に参戦した日本陸軍大将・乃木希典(1849~1912)が祀られている。

国民的怒りを買った張哲瀚は13日、「無知だった自分が恥ずかしい。これまでの不適切な行動に深く謝罪する」、「私は親日派ではなく中国人」と釈明したが、事態は収まらなかった。

21世紀経済報道などによると、張哲瀚は広報モデルを務めていた25社を超える企業との契約がすべて切れた。コカ・コーラ、デンマークのジュエリーブランド「パンドラ」、中国の飲料メーカー「娃哈哈」などが一斉に張哲瀚とのコラボを中断すると宣言した。

今後の芸能活動も容易ではないものとみられる。15日、中国公演業協会が声明を発表し、会員会社に張哲瀚に対するボイコットを要求した。協会は「芸能人が正しい歴史観を持つことは、基本的な職業的素養」とし「無知は言い訳になり得ない」と主張した。

メディアの視線も痛い。人民日報は13日、張哲瀚について「多大な代価を支払わなければならない」とし「民族の大義に対するいかなる挑戦も容認できない」と批判した。中国中央放送(CCTV)も「歴史の傷に触れ、民族の感情を傷つけた」とし「知らずにしたことだと簡単にやり過ごせないこと」と指摘した。

中国メディアは「張哲瀚は『山河令』で爆発的な人気を得てから6カ月しか経っていないが、墜落するには4時間しかかからなかった」と評した。
中央日報
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