(出典 i.daily.jp)

【芸能】新番組『さんまとマツコ』も…4月改編で激増する“30分番組”は「若者のテレビ離れ」を止められるか

新番組『さんまとマツコ』も…4月改編で激増する“30分番組”は「若者のテレビ離れ」を止められるか
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 若者のテレビ離れが深刻化している。総務省の「令和2年 情報通信白書」によれば、2019年の時点で、平日1日あたりのテレビリアルタイム視聴時間は、50代は201.4分、60代は260.3分あるが、10代は69分、20代は101.8分しかない。なぜ、テレビは “娯楽の王様” から滑り落ちようとしているのか。テレビ局関係者が話す。

「SNSや動画サイトの発達もありますが、テレビの自滅も見逃せません。10数年前から、テレビは毎日のように2~3時間の特番を組むようになりました。それ以前は、改編期などたまにしかやらなかったのに、背に腹は変えられなくなったのです。

 長時間、同じ番組を流していれば、全部は見なくても、どこかのタイミングでチャンネルを合わせてくれる。そうすると、1番組としての視聴率は悪くならない。いわば、消極的な作戦で数字を保ってきたのです」


 2010年代以降、テレビの広告費は年々下がり、2019年には遂にインターネットに首位の座を明け渡した。とくにここ数年は、YouTubeなどの動画サイトが力をつけ、テレビの視聴数自体が減ってきている。

「1990年代後半に70%前後あったゴールデンタイムの総世帯視聴率は、2019年度の上期には58.6%まで落ちました。2020年はコロナ禍の巣ごもりで上昇しましたが、あくまで一時的な現象でしょう。長時間番組の乱発も、効果は薄れています」(前出・テレビ局関係者)

 毎日のように2~3時間の番組が放送され、ゴールデンタイムのレギュラー番組は2~3週に一度しかオンエアされないケースも目立つようになった。

昔なら、土曜夜8時は『全員集合』というように、“この時間帯は必ずテレビの前に座る” という習慣がありました。だから、改編期以外では長時間番組は極力避けていたし、力のある番組は改編期でも通常通り放送していた。

 テレビは、もっとも大切な『視聴を習慣化させる努力』を自らあきらめ、目先の視聴率を取りにいったのです。それによって、ますますテレビ離れが進んだと思います」(同前)

 TBSは4月から視聴者の重点ターゲットを、従来の13歳から59歳に変えて、4歳から49歳に変更。日本テレビとフジテレビは、すでに13歳から49歳に絞っている。

「広告訴求力を考えて、各局は若者へシフトしはじめています。しかし、若ければ若いほど、視聴時間が少なくなるのですから、長時間番組を見ないことは明らかです。

 もう一度、テレビに振り向かせるためには、かつてのような視聴の習慣の構築が重要になる。これからは長時間番組が減り、上層部もレギュラー番組を大事にしていくはずです」(同前)

 2020年10月の改編では、テレビ朝日が土曜22時台に『あざとくて何が悪いの?』『ノブナカなんなん?』、日曜22時台に『爆笑問題&霜降り明星のシンパイ賞!!』『テレビ千鳥』と、30分番組を2つずつ並べた。そして2021年4月からは、TBSで日曜18時30分から『週刊さんまとマツコ』という30分番組が始まる。

「今も『NHKニュース7』『NHK連続テレビ小説』『笑点』など、30分以下で高視聴率を獲っている番組はあるし、これらは週間ランキングの上位に入っています。逆に、年末年始や改編期を除けば、3時間以上のスペシャルで世帯視聴率が15%を超える番組は、ほとんどありません。

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