俳優のムロツヨシが1日、フジテレビ系「さんまのまんま 秋SP」に出演し、実の母に約40年ぶりに再会したことを告白した。

 ムロは2019年5月31日放送の同番組で、4歳で両親が離婚して以降、実の母親とは会っていないことを明かしていた。MCの明石家さんまは、同放送内で、母親はテレビなどを見てムロが息子だということに気づいているはずだと断言していた。

 ムロは、19年の番組オンエア後10日ほどして、所属事務所に実の母から手紙が届いたと伝えた。「『さんまのまんま』を見て、わたしが産んだ子だとわかりました。お会いできませんか」とつづってあったという。ドキュメンタリー番組のような展開にさんまは「この番組で話す内容とちゃうやろ」と自虐を込めて驚いた。

 リリー・フランキーに「会わない後悔より会う後悔。行ってきたらどうだい」と背中を押され、会う決心をしたというムロ。対面は都内のホテルで1時間ほど。互いに涙はなく、母は「あぁ!やっと会えました」と漏らした。謝罪の言葉はなく、「いろんなお話をしたいけど、いろんな人の悪口になってしまうから」と40年前の詳細な事情を語ることもなかった。

 ムロも追求することはせず、「『お母さん』とは呼べませんでしたけど、いろいろお話しまして、言えましたよ『産んでくれてありがとうございます』って」とさんまに報告。母のことは恨んでおらず、「この家庭環境のおかげで役者という道を選んで意地にもなれた」と感謝し、「『お幸せを願わせてください』ということはお伝えしました」とやりとりを伝えた。

 さらに、ムロを育ててくれた「親戚のおばちゃん」には収録前に「産んでくれたお母さんとお会いしました」と報告していたことも明かした。「ああ、そうかい、よかった。会えたんだね」とシンプルに喜んでくれたという。さんまは「いい環境で育ったなぁ」とどっしり受け止めた「おばちゃん」に賛辞を送っていた。