【東京五輪“無観客”決定】にスペイン紙「摩訶不思議な大会」「純然たる障害物競走」



NO.9650719 2021/07/10 16:43
東京五輪“無観客”決定にスペイン紙「摩訶不思議な大会」「純然たる障害物競走」

東京など1都3県ではすべての会場で観客を入れずに開催されることが決定した東京五輪だが、この動きについてスペイン各紙も報じている。

■「静寂に包まれるスタジアム」
「観客なき2020年の東京大会」と見出しをつけた「バングアルディア」紙は、「何千人ものアスリートの夢が打ち砕かれた。オリンピックでメダルを手にしても、誰も拍手喝采をしてくれない。スタジアム、プール、競技会場は静寂に包まれ、壁の向こう側から、正体不明の誰かを応援する隣人の声だけが聞こえてくるだろう」と書き出している。

同紙は、「東京都民は大会を望んでおらず、この思いは月ごと、調査ごとに確認され、大会を摩訶不思議なものにしている」とし、収益に固執する国際オリンピック委員会(IOC)と、外国人来日を警戒し、大会から関心が離れている日本国民の間で揺れ動いていた、と日本政府の立場を説明した。

■「純正たる障害物競争」
「エル・パイス」は「組織委、コロナウイルスの蔓延を理由に東京五輪の無観客開催を決定」と見出しを取った。

同紙は東京五輪はすでにパンデミックの発生により1年延期され、その組織は「純正たる障害物競走」になっていた、経緯を振り返り、ファンの入場禁止は「東京五輪への最新の打撃」と記した。

■「接種は非常にゆっくり」
各紙とも“無観客”決定の背景として、新型コロナウイルスの感染拡大に加え、日本の約15%というワクチン接種完了率にも言及している。

「バングアルディア」はデータコーナーで東京五輪に関する数字も紹介しており「国際オリンピック委員会(IOC)は、選手村の滞在者の80%にワ..
【日時】2021年07月10日 09:02
【ソース】クーリエ・ジャポン