いま、で登録者数4万9000人を集める「日後に食われるブタ」が注目を集める一方、動物の命を題材に扱う再生数稼ぎのやり方に疑問の声も上がっている。動画のは、愛らしい表情が特徴の子豚で、その名もくんだ。
動画の内容はの通り。日後に食べられることを前提に、その日までをで追う様子がされている。
「の系を題材にしたをやりたいという思いがあった。数が伸びやすいこともあるが、それだけでは普通のとして埋もれてしまうので、が欲しいよねということで、を見てすべての人が頭に浮かぶ“”というような、そこから設定としてを受けてこのような企画になった」
6日にで放送された『的』では、投稿者であるくんの飼い主に話を聞いた。当初はための企画を考えていたというが、犬や猫は飽和状態。そこで、差別化を図りつつ、性の強い内容のものとして、この企画が思いついたのだという。気になる再生回数の平均は現在およそ6万回で、注目度は日増しに高まっている。
しかし、本当に「日後にくんを食べてしまうのか」という疑問もある。そんな疑問に対して飼い主は「この企画自体がそういうで始めたものになってくるので、日後にどうするかは実は決まっていない。ミニブタの成長の過程を見てもらいながら、食育だったりロスだったりを伝えるのに食べるのがいいのか、の意見をくむような形で伝わるような形になればいいのでは」と考えを明かした。この動画については、創設者の氏が「この動画は絶対!賭けてもいい」と太鼓判を押している。
の千原 が「ずっと見ていた人は感情移入する」と話せば、 で の は「本当に食べられてしまったら日本中悲しむ」としつつも「 たちの教育にはなる。 だけではなく、私自身、食べる時に『いただきます』と気持ちを込めて言おうなど思うが、愛着は沸いてしまう」と続いた。
一方、 で の は「食べないとダメ」と主張すると「それが食育。なぜこれが可愛くて、普段私たちが食べているブタは平気なのか。私としては違いがわからないし、普段食べているブタにも感謝しないといけない。『いただきます』という気持ちを込めるのはそのとおりだ。昔( )、大阪のある新人の先生が豚の をどうするかという900日の があった。それも最後は大激論になって や批判も来たが、それと似ている」と加えた。
これを受けた千原 が、 諸島を訪問した際、岩に挟まった を助けるか否かで島民が激論を戦わせていた場面に遭遇したことを振りかえり「両方の意見がある」と話し、判断は難しいという認識を示した。
「両方認めるのが人っぽい気もする」「食べる動物は各国違う。各国の文化を認めない、否定することにもつながる」「他の でやる人も出てきそう」
その後も様々な意見が出された。元週刊SPA!副編集長の田辺健二氏は「食育という目線で言うと食べるべきだが、と話し、そもそも というのが引っかかる。それが企画であり、再生数稼ぎだとみられてしまうと、ちょっとグロくなってしまう」 で扱う題材として疑問を呈した。( 『 的 』)