御前崎市は20日、20代以下の妊婦と同居家族に新型コロナウイルスワクチンの接種券を優先発送すると発表した。
千葉県でコロナに感染した妊婦が自宅療養中、早産して赤ちゃんが死亡した問題を受けた対応。
23日から順次発送する。30代以上の市民には既に接種券を発送済み。
市外から里帰りした妊婦は「住所地外接種届」を提出して接種が可能になる。現住地の自治体が発行する接種券が必要。
2021/8/21
妊婦
【東京・産婦人科医】 「コロナ陽性の方を、普通の産婦人科には受け入れられない。 一人いると皆さんに感染してしまう」
新型コロナウイルスに感染し、自宅療養中だった出産間近の妊婦が、入院先が見つからないまま自宅で出産し、その後、赤ちゃんが亡くなっていたことが分かりました。
妊婦だからという理由で、入院しやすくなる状況ではありません。
柏市の会見:「新型コロナ感染症に関連して、赤ちゃんが亡くなるという事案が発生しました。ご遺族の方には、心よりお悔やみを申し上げます」
出産間近に感染し、自宅療養していた妊婦が、受け入れ先の病院が見つからず、やむなく自宅で出産。その赤ちゃんが、亡くなったことが分かりました。
千葉県柏市で暮らす、妊娠29週の30代女性が感染していると分かったのは、今月11日のことです。その時は「軽症」と診断され、自宅療養となりました。
3日後には、「中等症相当」と診断されましたが、入院先は見つかりません。状況が変化したのは、さらに3日後の17日です。
女性は保健所に対し、「腹部の張りがある」「出血がある」「陣痛ではないか」と訴えましたが、それでも入院調整はつきません。
結局、女性は男の子を自宅で早産しましたが、救急隊員が駆け付けた時には、すでに心肺停止。赤ちゃんは救急搬送された病院で、死亡が確認されました。
柏市の会見:「保健所としても最大限、調整しているが、なかなか決まらず。今回、非常に不幸な事態になった」
■産婦人科医「東京でも十分に起こり得る」
特に、今回のようなケースに対応できる病院は、ごく一部にすぎません。
都内で、産婦人科クリニックを運営する杉山力一医師は、「もはや医療崩壊の只中にある」と訴えます。
杉山産婦人科・杉山力一医師:「正直、東京でも十分に起こり得ること。コロナ陽性の方を、普通の産婦人科には受け入れられない。
一人いると皆さんに感染してしまうので。これが、医療崩壊なんですね。医療崩壊というのは、別にコロナのベッドが足りないんじゃなくて、一般の診療ができなくなっちゃうんです」
【コロナ感染の妊婦】搬送先見つからず自宅で早産 新生児死亡
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コロナ感染の妊婦 搬送先見つからず自宅で早産 新生児死亡
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を
新型コロナウイルスの首都圏での医療体制が危機的な状況となる中、自宅療養中の妊婦が
出血があったために救急車を呼んだものの受け入れ先が見つからず、そのまま自宅で出産し、
赤ちゃんが亡くなったことが関係者への取材で分かりました。
産婦人科医らのグループは緊急の会議を開き、感染した妊婦の急な出産に備え、
事前に受け入れ先を決めておくことを確認しました。
新型コロナに感染した妊婦の出産は、感染対策で手術時間を短縮するため
帝王切開を行う準備が必要だったり、生まれた赤ちゃんをすぐに隔離することが必要だったりして、
対応できる病院が限られていて、入院調整に時間がかかるケースがみられています。
こうした中、関係者によりますと、17日夕方、新型コロナに感染し
千葉県内で自宅療養をしていた妊娠8か月の30代の女性が、出血があったため救急車を呼んだということです。
かかりつけの産婦人科医に連絡し、救急隊員や保健所などで入院調整が行われましたが、
対応できる医療機関が見つからなかったということです。
そして数時間後、そのまま自宅で出産し、赤ちゃんは早産のため緊急の処置が必要で
病院に搬送されましたが、亡くなったということです。
女性は命に別状はなかったということです。
こうしたことから、千葉県内の産婦人科医らのグループは緊急のオンライン会議を開き、
感染した妊婦の急な出産に備え、事前に受け入れ先を決めておくことなどを確認していました。
08/19 06:42