涙の大坂「どんな負けよりつらい」報道対応せず一度会場去るも説得され戻る

NO.9699213
 2021/07/29 05:57
涙の大坂「どんな負けよりつらい」報道対応せず一度会場去るも説得され戻る
涙の大坂「どんな負けよりつらい」報道対応せず一度会場去るも説得され戻る
<東京オリンピック(五輪):テニス>◇27日◇女子シングルス◇3回戦◇東京・有明テニスの森公園

【写真】女子シングルス3回戦でチェコ選手に敗れ、引き揚げる大坂なおみ

ドタバタで大坂の五輪が幕を閉じた。世界2位で、開会式でテニス選手として初めて聖火の最終点火者を務めた大会の顔、大坂なおみ(23=日清食品)が同42位のボンドロウソバ(チェコ)に1-6、4-6で敗れた。試合後、報道陣への対応が二転三転し、報道対応エリアのミックスゾーンは一時、騒然となった。

   ◇   ◇   ◇

言葉にならなかった。赤いマスクにヘッドホン。隠れていない目からは、涙の筋が何本もできた。「ここ(五輪)に参加できたことは本当にうれしかった」。開会式では全世界のテニス選手史上初めて、聖火の最終点火者となった。「本当に五輪に出たことは名誉なこと」と目を潤ませた。

ツアーや4大大会よりも、夢見てきた舞台だ。「自分への期待も本当に高かった」。その分、大きな重圧がかかったのかもしれない。「初めての五輪。経験したことがなかった重みだった」。テニスは、優勝以外、必ず誰もが負ける。ただ「この負けは、どんな負けよりもつらい」

「とても残念だった?」の問いには、首を縦に振るのが精いっぱい。それ以上、言葉を出せなかった。無言で流れ続ける涙を耐え、目を見開きながら、ずっと報道陣を見つめた。それが、大坂の五輪最後の姿だった。

試合直後は、報道陣対応エリアのミックスゾーンを通らず、脇を抜け、すぐに車で会場を去った。すでに途中まで帰っていたが、土橋登志久日本代表監督が、チームに..
【日時】2021年07月27日 20:14
【ソース】日刊スポーツ
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