(出典 news.biglobe.ne.jp) |
(出典 Youtube) |
高校生シンガーのAdo(アド)による楽曲『うっせぇわ』のMVが、YouTubeで6000万回を超えて大ヒットしている(2月8日現在)。思春期らしい自意識を「うっせぇわ」とパワフルに歌い上げる同楽曲は、もはや2021年の青少年のアンセムと呼んでも過言ではない。
この楽曲に心を奪われているのは、多感な時期の中高生だけではない。キャッチーなサビの効果か、小学生以下のちびっこたちも『うっせぇわ』に夢中になっているようなのだ。小学生5年生と小学3年生、4歳の子どもを持つ30代男性はこういう。
「子どもの学校ですごく流行っているらしいです。何かにつけて、みんな歌っているようですよ。ひとりが『は〜』と言えば、周囲が『うっせー! うっせー!』という感じで合唱になるそうです。家でもYouTubeでMVを流して1人が歌い出すと3人の大声合唱になるので、『うっせぇわ!』と思いながら聞いています」
親としては、小さな子どもが『うっせぇわ』にハマるのは少々困りものらしい。他にも、以下のような本音が大人から寄せられた。
「内容がけしからんというよりは、曲調がやかましいので、仕事で疲れた上で家事してるときに歌われるとイラッとする」(30代女性)
「子どもたちがうっせーうっせー歌ってるから曲は知ってるけど嫌い。言葉が乱暴すぎるから」(40代女性)
困ってしまうのは、曲や歌詞の良さや込められた意味が理解できないのに、その語感だけで歌っているからだろう。
一方で、上記の親たちの子どもは『うっせぇわ』がお気に入りだ。
「『うっせぇわ』知ってる! 大好き! 歌詞面白い。クラスのうるさい男子に黙れって言っても黙らないから、なんかイライラしてるの共感しちゃう。癖になってる〜」(小学5年女子)
「好きです! ボーカルの声にインパクトがある。口ずさみやすくて簡単に歌える。あと『頭の出来が違う』とか歌詞が面白い!」(小学6年男子)
「うっせぇわ」と連呼する子どもに頭を悩ます保護者もいるようだが、おニャン子クラブの『セーラー服を脱がさないで』を筆頭に、親世代にとっては困る流行歌というのは過去にもいろいろ例がある。『うっせぇわ』に眉をひそめる大人たちの中には、自分の子ども時代には尾崎豊や椎名林檎、サザンオールスターズ等の過激な歌詞を気にせずに歌っていた人もいるのではないだろうか。歴史は繰り返すのだ。
ソース