若い世代で広がる市販薬の“過剰摂取” コロナ禍で増加しているワケ


NO.10180369 2022/02/10 11:49
若い世代で広がる市販薬の“過剰摂取” コロナ禍で増加しているワケ
若い世代で広がる市販薬の“過剰摂取” コロナ禍で増加しているワケ
今、若い世代に市販の風邪薬などを過剰摂取する「オーバードーズ」が広がる傾向があるといいます。新型コロナウイルスの流行で対面授業がなくなり、孤立が深まることで、入手しやすい市販薬に依存する若者が増えているのが要因とみられます。

都内の高校に通う、1年生のあゆみさん(仮名・16)。学校生活や家庭環境に悩み、つらい思いを忘れるため始めたというのが、市販の風邪薬などの過剰摂取、「オーバードーズ」でした。

高校1年生 あゆみさん(仮名・16)
「(風邪薬を一度に)30粒ぐらいはいつも飲んでましたね。SNSから流れてきたものを見て、(オーバードーズ)やろうかなって思いました」

去年10月には――

あゆみさん(仮名・16)
「180(錠)飲んで、1か月くらい入院してました」

退院後も治療を続け、市販薬の依存を抜け出したあゆみさん。

こうしたオーバードーズ、今、若い世代で、広がる傾向があるといいます。

10代を中心に、心の悩みの相談にのるNPO団体を訪ねました。団体には、次のようなオーバードーズの悩みが続々と寄せられていました。「OD」とはオーバードーズを意味します。

「寂しくてどうしようもなくてODしちゃう日々なんで、。。」
「一昨日は111錠飲んで昨日60錠今日60錠飲みましたww」


厚生労働省などによると、市販の薬でも依存性が高いものもあるほか、過剰摂取により意識障害や急性中毒を起こして、命に関わる恐れもあるといいます。

【日時】2022年02月10日 01:45
【ソース】日テレNEWS24