【女子ゴルフ界のレジェンド】宮里藍 後進育成に尽力

国内女子ゴルフツアー21年第15戦・宮里藍サントリー・レディースは10日、兵庫・六甲国際GC(6517ヤード、パー72)で開幕する。大会アンバサダーでコースセッティング担当の宮里藍さん(35=サントリー)が9日、会見を行った。笹生優花の全米女子オープン優勝を受け「すごい快挙。今の日本女子には、いつメジャーに勝ってもおかしくない人がたくさんいる」と“第2、3の笹生”の誕生を期待した。

全米女子オープンは自分が現役時代に10度出場し、09、11年の6位が最高だった。「一流選手がトロフィーに名前を刻んでいて、自分も仲間入りしたい」と切望した大会。それを数年前「将来、楽しみ」と思った笹生が「あっという間に」優勝したことに、ポテンシャルの高さを感じるという。

「今の流れというか。渋野選手(の19年全英女子オープン優勝)はすごく大きかった。私もいい意味でショックを受け、興奮した。彼女が“壁”を破って、後に続く選手がいると思う。これだけメジャーで勝てる選手が増えたので、次は世界ランク1位を目指して欲しい」と話した。

宮里さんは03年9月、アマチュアでミヤギテレビ杯に優勝し“藍ちゃんフィーバー”を巻き起こし、その後にプロ転向。米ツアーにも挑戦して世界ランク1位となった。笹生、畑岡ら日本女子の「黄金」「ミレニアム」「新世紀」などは、その背中を追いかけた“藍ちゃんチルドレン”だ。

「そこは全然実感がない。そう言っていただけるのはありがたいんですが」と照れ笑いした。ただ、日本女子がメジャーに挑んだ先駆者の1人として「(自分が引退した17年以降の)この4年で、レベルは本当に上がった。めまぐるしいほど、若い新しい選手が毎年出てくる。特にこの2年は、私がどうこうというより、お互いが刺激し合って結果を残している。19歳から20代前半にそういう状況が生まれている」と話した。