中国で日本のシバイヌを飼う人が増えている。インターネット交流サイト(SNS)を通じて魅力を知った若者らの間で人気がじわじわと拡大。
専門の「シバイヌ・カフェ」も現れた。
「孫にせがまれて飼ったけど、かわいくて仕方ない」。上海の住宅街でシバイヌを散歩させていた男性(78)は目を細めた。
最近はシバイヌを飼う世帯が増え、「今はうちの住宅団地だけで10匹以上はいる」と話した。
日曜日の午後、上海のシバイヌ・カフェを訪れると、店内は20人近い客でごった返していた。
「シバイヌが好きでよく訪れる」(男性会社員)という常連客に加え、「SNSで魅力を知り、初めて訪れた」というシンガポール人夫婦も。
経営者の黄日成さん(26)によると、両親から出資を受けて1年前に開店。
「休日に2~3時間遊んでいく若いカップルが多い。経営は黒字が続いている」という。
上海でシバイヌの繁殖に取り組む魏海波さん(68)は「大型犬の飼育が禁止されている大都市を中心に、シバイヌの人気が高まっている。
清潔でおとなしく、よく懐くところが好まれている」と話す。
ただ、最近はネットオークションで16万元(約290万円)で落札されるシバイヌが登場するなど、人気は過熱気味。
悪質な業者による詐欺トラブルも増えており、魏さんは「血統や歴史など、正しい知識の普及にも努めたい」と意気込む。
中国・上海の「シバイヌ・カフェ」=2021年12月18日
【中国】日本の「シバイヌ」ブーム 若者に人気、専門カフェも登場
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