三浦春馬さん 4月5日 31回目誕生日『三浦春馬さん出演「森の学校」ロケ地が人気 ファンら丹波篠山で“聖地巡礼』


三浦春馬さん出演「森の学校」ロケ地が人気 ファンら丹波篠山で“聖地巡礼”
 昨年夏に急逝した俳優・三浦春馬さんが少年時代に出演し、兵庫県丹波篠山市を中心に撮影された映画「森の学校」(2002年、西垣吉春監督)が注目を集めて…
(出典:神戸新聞NEXT)


 昨年夏に急逝した俳優・三浦春馬さんが少年時代に出演し、兵庫県丹波篠山市を中心に撮影された映画「森の学校」(2002年、西垣吉春監督)が注目を集めている。ファンらの後押しもあって昨年12月から各地で再上映され、“聖地巡礼”としてロケ地を訪ねる人も多い。同市にも問い合わせが相次ぎ、丹波篠山観光協会などは急きょロケ地マップを作って、無料配布に乗り出した。(堀井正純)

 映画は丹波篠山市出身のサル学の世界的権威、河合雅雄さんの自伝的小説「少年動物誌」が原作。昭和10年代の丹波篠山を舞台に、城下町や里山の豊かな自然の中、生き物とふれあいながら、たくましく育つ少年・雅雄の姿を描く。

 小学生の雅雄を演じたのが、オーディションで2千人の中から選ばれた子役時代の三浦さん。リクエスト上映公式サイト「ドリパス」にはファンからの投票が相次ぎ、全国各地で再上映が続いている。

 同観光協会が1月、ホームページで市内のロケ地を紹介したところ、反響が大きく、東京など遠方から訪れるファンもいたという。ファンは三浦さん目当ての映画鑑賞だったが、「映画そのものに力があり、感動した人も少なくなかったようです。テーマの一つが生と死や命の重さ。三浦さんの死とも重ね合わせたのでしょう」と同観光協会の今井めぐみさん。

 同観光協会は、里山など城下町以外の丹波篠山に触れてもらおうと、ロケ地マップを企画。地元出身の西垣監督の協力も得て、スタッフが現地を訪ねてロケ地を確認していった。

 シンボル的な桜の木などは名所や観光地とまったく縁がなく、撮影から20年近くが過ぎていたため、特定に難航したケースも。私有地に含まれるロケ地では、所有者から見学の許可も取った。

 マップには、国史跡・篠山城跡や春日神社の能舞台(重要文化財)、波々伯部(ほうかべ)神社、丹波焼の登り窯など、原作の舞台も含め16カ所を掲載。映画との関連を説明しながら紹介している。おすすめの巡り方として、「1日フルコース」▽3時間半の「名場面コース」、2時間の「お手軽コース」-も掲載した。A4判8ページ。1人1部のみ。

 5日は三浦さんの31回目の誕生日にあたる。今井さんは「巡礼者が増えそう」と期待しつつ、「これをきっかけに丹波篠山の豊かな魅力に触れてもらえたら」と話している。