(出典 i.daily.jp) |
お笑いコンビ「アジアン」が6月3日付でコンビを解散することを発表した。2005年のM―1グランプリ決勝に女性同士のコンビで駒を進めるなど漫才師としての実力は本物だっただけに残念な限りだが、馬場園梓(40)はピン芸人として、ツッコミの隅田美保(45)は女優業やミュージカルなどお笑いとは違う新天地での活動を目指していく。
なぜ、2人は解散することになったのか。関係者によると、ここ5年ほどはコンビとしての方向性の違いに悩んでいたという。「漫才を辞めたい隅田さんと、それを引き留める馬場園さんという構図だった」(放送作家)。そのこともあり、これまで互いにピンでの活動が増えていた。
隅田は婚活を理由に15年から芸能活動を一時休止していた。17年にはブログで「*いじり」が結婚の障壁になっていると猛烈に批判。「*いじりが嫌なんじゃなくて、*いじりのせいで結婚できないのが嫌なだけ」と心境を綴っていた。今回の解散にも、それが影響しているとみられる。
「芸人をやっている限り、*と言われることがある。隅田さんは、それが本当に嫌だったようです。馬場園さんはどうしても漫才をやりたかったのですが、隅田さんが精神的に耐えられなくなった」(放送作家)という。
関係者によると、15年の休業については、隅田が深酒により劇場出番に遅刻するケースが増え、吉本興業の劇場が“出入り禁止”となったことにもあった。「精神的にも荒れていた時期だった。きっちり休むのか、仕事を取るのか、どちらかを選ぶことになり、隅田さんが婚活を選んだ」(関係者)という。
隅田はこの日、インスタグラムに「今後は昔からの夢でもあった演劇の世界で芝居やミュージカルに本格的に挑戦していきたいと思っています。突然の発表でびっくりさせてすみません!アジアンとして漫才ができたことは、ほんとにほんとに感謝しかございません!」と投稿。
一方の馬場園はツイッターで「今や一日一日が貴重な時代。限りある限りある時間を全力で好きなことに使ってもらいたいので全力で送り出すことにしました」とし、「気持ちは一生漫才師として初心に返ってまた楽しい事を求めていきたいと思います。アジアンとして漫才ができて最高でした」と綴った。
2人の投稿を見比べると、ここも温度差が感じられる。解散という選択には、今後を見据えて隅田が5歳年上だったことも影響したのかもしれない。
2002年にコンビ結成して22年目で、新しい道を歩み始める2人。アジアン時代の実績を超える活躍を期待したいところだ。