ドイツ人科学者による研究で、SARS-CoV-2コロナウイルスが目に侵入し、光受容体や網膜神経節細胞に感染することが明らかになった。
科学者らは、コロナウイルス回復者の中に目の不調を訴える人がいるのはこれが一因ではないかと指摘している。
この論文はプレプリントサーバーのbioRxiv.orgに掲載された。
科学者らは成熟した網膜オルガノイドをSARS-CoV-2に感染させ、その後のウイルスの活動と複製速度を一定期間観察した。
その結果、網膜細胞がコロナウイルスに感染することがPCR検査で確認され、その後の研究で、
網膜オルガノイドにSARS-CoV-2のNタンパク質(ヌクレオカプシドタンパク質)が存在することが明らかになった。
詳細な分析で視細胞と網膜神経節細胞にウイルスのプラークが見られた。
これについて研究者らはウイルスの繁殖場所を示していると指摘している。
またSARS-CoV-2は、網膜の炎症や光受容体の劣化を起こす、複数の炎症性遺伝子の発現を増加させることもわかった。
研究で、この眼の合併症の予防や治療には特別な薬剤は必要なく、
ウイルスが細胞内に侵入する際に通過するACE2受容体を阻止する抗ウイルス剤やワクチンが適していることが分かった。
【ドイツの研究】コロナウイルスは眼球から侵入 視力を悪化
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1 影のたけし軍団 ★ :2021/10/15(金) 07:10:26.41