南海キャンディーズ山里亮太が、11日放送の『バナナサンド』(TBS系)に出演。知られざる“キャラ変”について明かした。
今回、お笑い芸人の養成所に通う生徒491人に、「南キャンを尊敬しているか」というアンケートをとった。すると「尊敬している」が441人、「尊敬していない」が45人、「どちらでもない」が5人という結果に。
ここで、「尊敬していない」という45人に、なぜそう思うのか追加質問。芸歴1年目の人から「芸人として平均点は高いが突出した能力がない」といった回答が寄せられると、「1年目、コラァ!名を名乗れコラァ!」などと激怒。
この後も、「40歳を過ぎてなお“山ちゃん”という愛称がイヤ」「南キャンのDVDを見てみたが参考にならなかった」など辛辣な意見が並ぶ中、「昔、あんなにアイドル好きのキャラだったのに、今はその片鱗を見せないのが、何か怖い」という声が。
これについてバナナマン日村勇紀が「結婚してからなのかな?」と追及されると、山里は「次のステージということを考えたときに…オタクキャラはいらないかなと思って…」と自白。サンドウィッチマン伊達みきおから「いろいろ考えてるんだね」とフォローされるも、山里はカメラ目線で「誰だ、芯食った奴、コラァ!」と、回答した生徒になおも怒っていた。
キャラ変
【テレビ】長瀬智也主演『俺の家の話』桐谷健太の無駄遣いは壮大なミスリードだった
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考えてみれば、初回から違和感はあった。
TOKIO・長瀬智也主演、宮藤官九郎(クドカン)脚本の介護がテーマのホームドラマ『俺の家の話』(TBS系)に出演する桐谷健太。彼の役どころに対して、“桐谷健太の無駄遣い” のように感じていたからだ。
主人公の観山寿一(長瀬智也)は、人間国宝の能楽師である父・観山寿三郎(西田敏行)の介護のため、プロレスラーを引退して父の跡を継ぐ決意をする。しかし裏では覆面レスラーとして隠れてプロレス業も続けていた。
一方、観山寿限無(桐谷健太)は幼い頃から寿三郎の弟子として育ち、2歳年上の寿一とは幼馴染として仲よく育った芸養子。だが、前回(第4話/2月12日放送)、実は寿三郎が愛人に産ませた隠し子だったことが発覚。つまり寿限無から見て寿一は腹違いの兄だったのである。
ここで話を少し遡らせて、隠し子だと発覚する前の第1話~4話までの寿限無のキャラクターを説明しておこう。
寿限無は気さくで明るく、それでいて思慮深い大人の男で、観山流を献身的に裏から支えていた。ひと言で言うと、品行方正を絵に描いたような人物だったのだ。
けれど、エンターテインメント作品のなかのキャラクターという視点で考えると、毒にも薬にもならない “ただの人格者” のようにも見えていた。
桐谷は『タイガー&ドラゴン』(2005年/TBS系)、『吾輩は主婦である』(2006年/TBS系)、『流星の絆』(2008年/TBS系)、『いだてん~東京オリムピック噺~』(2019年、NHK)といったクドカン作品の常連。芸達者で硬軟どちらも演じられるが、特にコメディセンスは一級品である。
そんな桐谷を “ただの人格者” に配役していたため、なんでこんなもったいない役を演じさせるのか? と疑問だったのだ。
■桐谷健太、180度変わってオモシロ痛キャラに?
しかし、今回(第5話/2月19日放送)、無駄遣いだという感想はクドカンにミスリードされていただけであり、前回までの桐谷の演技が壮大な “前振り” だったことがわかった。
寿限無は第5話から180度キャラ変したのだ。
まず、ポンと肩を叩く寿一を「触んなよ」とツンケンした態度であしらう。
次にヤンキーチックな行儀の悪い座り方で朝飯をかっ食らう。くしくも高校生の甥っ子も反抗期を迎えていたため、10代の若者とシンクロ。
そして極めつけは、自室にこもってデスメタルを爆音で聴きながら、昔懐かしのヤンキーゲーム「熱血硬派くにおくん」をやりこむ始末。
そう、やさぐれて、遅めの反抗期にわかりやすく突入したのである。
その後、寿一との兄弟ゲンカが勃発し、プロレスのリング上で手出しをしない寿一をボコボコにした寿限無。「決めた。俺が継ぐ、28世。もう一歩も引かない。じゅいっちゃん、親父の跡を継ぎたいなら、プロレスじゃなくて能で俺に勝ってみろよ!」と宣言するという展開。
まだ隠し子問題が解決していないため、シリアスなシーンとなっていたが、今後は “遅咲きヤンキーキャラ” として、ギャグパートを担ってくれそうな気配がビンビンなのである。
おそらく第4話までの寿限無は、物語後半でギャップを爆発させるための布石だったのだ。ここから徐々にオモシロ痛キャラとして仕上がっていくのではないか。
筆者は本作の第1話終了時点で、《長瀬智也『俺の家の話』第1話が「面白くなかった」と思った人に聞いてほしい話》というコラムを書いている。
その際に、《クドカン作品においての1話で披露される初期設定は、そのイメージを裏切るためにあるようなもの。序盤の印象を逆手に取り、そのギャップで軽妙な掛け合いに惹きつけさせるための“前振り”にすぎない》と語ったのだが、そんな筆者も寿限無のここまでのキャラ変は予想外だった。
まんまとクドカントラップに引っかかり、掌の上で転がされたという感じ。この衝撃の展開にはいい意味で裏切られた。
●堺屋大地
恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。これまで『女子SPA!』『スゴ得』『IN LIFE』などで恋愛コラムを連載。現在は『文春オンライン』『週刊女性PRIME』『日刊SPA!』などに寄稿中